【完全版】AWS資格の一覧とロードマップを確認しよう!

シカノ
シカノ

AWSの資格を取ってみようと思うんだけど、色々な種類があるんですね。

どれから勉強するのがおすすめなんですか?

シカマル
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AWSの資格は現在12個もあるよ。

内容や資格の種類もアップデートされるから最新版の情報をキャッチしよう!

この記事で分かること

AWS資格の種類と特徴

目的別のAWS資格のロードマップ

初心者がまず第一歩で取り組むべきこと

シカマル
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AWSの資格は現在12個あります!

最新情報をチェック|AWS資格は定期的に更新される

AWSの資格は、技術進化に合わせて定期的に更新・改定されます。認定資格の有効期限は 取得日から3年間 であり、最新の専門知識・ベストプラクティスを維持するために再認定が必要です(再受験や上位資格取得による更新)。

また、試験そのものも新サービスや業界ニーズに対応してアップデートされます。例えば、2025年にはSecurity – Specialty の試験内容が新バージョン(SCS-C03)へ更新され、生成AIや機械学習のセキュリティ領域が強化される予定です。

一部資格は廃止・再編され、新たな認定(例:Generative AI Developer – Professional)が導入される動きもありますので、公式サイトやAWSブログで最新情報を随時チェックすることが重要です

AWS資格の注意ポイント

・認定資格の有効期限は取得日から3年間のため、再認定が必要

・一部資格は廃止・再編され、新たな資格が導入されることもある

シカマル
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年1回くらいのペースで更新されています。

AWS資格の一覧

AWSの資格はFoundational(基礎)、Associate、Professional、Specialty(専門知識)の4つのカテゴリに分けられています。

カテゴリ認定名称略称
FoundationalAWS Certified Cloud PractitionerCLF
FoundationalAWS Certified AI PractitionerAIF
AssociateAWS Certified Solutiions Architect – AssociateSAA
AssociateAWS Certified Machine Learning Engineer – AssociateMLA
AssociateAWS Certified CloudOps Engineer – AssociateSOA
AssociateAWS Certified Data Engineer – AssociateDEA
AssociateAWS Certified Developer – AssociateDVA
ProfessionalAWS Certified Solutions Architect – ProfessionalSAP
ProfessionalAWS Certified DevOps Engineer – ProfessionalDOP
SpecialtyAWS Certified Machine Learning – SpecialtyMLS
SpecialtyAWS Certified Advanced Networking – SpecialtyANS
SpecialtyAWS Certified Security – SpecialtySCS
シカマル
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ここからは1つ1つの資格を見ていきましょう。

Foundational(基礎)

AWS Certified Cloud Practitioner(略称:CLF)

AWS を初めて学ぶ人向けの基礎レベル認定で、クラウドの概念から主要サービス、料金体系、セキュリティの基本までを広く理解していることを証明します。

エンジニアだけでなく、営業・事務・企画など非技術職でも受けやすく、「AWS 全体像をつかむための入門資格」として最も人気があります。

試験では、EC2 や S3 といった代表的なサービスの役割、責任共有モデル、課金の仕組み、サポートプランなど、実務で最低限押さえておくべき基礎知識が中心に問われます。技術的な深掘りよりも、概念の理解や特徴の把握が重視されるため、クラウド初心者でも学習を進めやすいのが特徴です。

AWS の全体像を理解したい人、これから SAA や DVA など上位資格に進みたい人にとって、CLF は最初のステップとして非常に有効です。ビジネス側の職種でも、「AWS を理解して会話ができる」基礎力として高い評価を得られる認定です。

AWS Certified AI Practitioner(略称:AIF)

AWS における AI・生成 AI の基礎知識を身につけていることを証明する入門レベルの資格です。

機械学習(ML)や生成 AI の概念、モデルの仕組み、活用方法、リスク管理といった基本を幅広く理解し、AI をビジネスや業務にどう活かすかを判断できるスキルが問われます。

試験では、Amazon Bedrock や SageMaker といった AWS の AI サービスの基本機能、プロンプトの考え方、AI アプリケーションの設計ポイント、責任ある AI(Responsible AI)などが出題範囲に含まれます。特定のプログラミングや高度な数学が必要なわけではなく、「AI を正しく理解して活用できる人材」であるかが評価されます。

エンジニアはもちろん、企画・マーケティング・営業など非エンジニアにも適した資格で、AI 活用の第一歩として最適です。これから MLA やデータ系資格へ進むための土台づくりにも役立つ認定です。

Associate(アソシエイト)

AWS Certified Solutiions Architect – Associate(略称:SAA)

AWS 上でシステムを設計するための基礎〜中級レベルのスキルを証明する資格です。

高可用性・スケーラビリティ・セキュリティ・コスト最適化といったクラウド設計の重要要素を理解し、要件に合わせて最適なアーキテクチャを構築できるかが問われます。

試験では、EC2、S3、RDS、IAM、VPC、Lambda など主要サービスの特性と使いどころを理解し、複数のサービスを組み合わせて「堅牢かつ運用しやすい構成」を作れる力が求められます。また、障害対策、ネットワーク設計、セキュリティ設計など実務で役立つ知識が幅広く出題されるのも特徴です。

クラウドエンジニアやインフラエンジニアを目指す人にとって王道の資格で、AWS を本格的に学ぶ最初のステップとして最も人気があります。設計スキルを証明することで、クラウド案件やキャリアの幅を大きく広げられる認定です。

AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate(略称:MLA)

AWS 上で機械学習(ML)モデルを構築・運用するための実践的スキルを証明する資格です。

特徴量エンジニアリング、モデルの学習・評価・デプロイといった基本プロセスに加え、MLOps やパイプラインの自動化など、実務で求められるエンドツーエンドの ML ワークフローが扱われます。

ML エンジニアやデータサイエンティストを目指す人に最適で、「モデルを作るだけでなく、実際のシステムで動かす力」を示せる資格です。AWS を軸に機械学習基盤を整えたい人にとって、有力なキャリアステップとなる認定といえます。

AWS Certified CloudOps Engineer – Associate(略称:SOA)

AWS 環境の運用と管理に焦点を当てた資格で、クラウド上のシステムを安定的かつ効率的に動かすためのスキルを証明します。

インフラの監視、ログ管理、パフォーマンス最適化、障害対応、構成管理、自動化といった「日々の運用業務」を AWS サービスで実践できるかが問われます。

クラウドインフラの運用担当者や SRE を目指す人に適した資格で、AWS 上での安定稼働を支える実践力を証明できます。開発と運用の橋渡し役として活躍したい人にも有効なステップとなる認定です。

AWS Certified Data Engineer – Associate(略称:DEA)

AWS 上でデータを扱うエンジニアとしての基礎〜中級レベルの実力を証明する資格です。

データの収集・加工・保存・活用までの一連の流れを理解し、安定したデータパイプラインを構築できる能力が問われます。

機械学習や高度な分析の前段階として、データ基盤を整える役割を担うエンジニアに適した資格で、データエンジニアとしてのキャリアを広げる有力なステップとなる認定です。

AWS Certified Developer – Associate(略称:DVA)

AWS上でアプリケーションを開発・運用するエンジニア向けのアソシエイトレベル資格です。

AWS SDKやCLIを用いたサービス連携、アプリケーションのデプロイ、デバッグ、運用監視に関する知識が問われます。また、CI/CD、環境変数やIAMによる権限制御、エラーハンドリングなど、実務寄りの内容が多いのも特徴です。

インフラ設計が中心のSAAと比べ、「実装・運用視点」が強いため、Webアプリケーション開発者やクラウドネイティブな開発に関わるエンジニアに適した資格といえます。

Professional(プロフェッショナル)

AWS Certified Solutions Architect – Professional(略称:SAP)

AWS 上で大規模かつ複雑なシステムを設計するための高度なスキルを証明する上級資格です。

要件の分析からアーキテクチャの設計、移行計画、セキュリティ対策、コスト最適化、運用設計まで、エンタープライズ規模のクラウド環境を構築する総合力が問われます。

試験では、マルチアカウント戦略、ハイブリッド構成、可用性と信頼性の高いアーキテクチャ、多層ネットワーク、災害対策(DR)、大規模移行など、実務でも難度の高い設計課題が多く出題されます。大量の AWS サービスを深く理解し、それらを組み合わせて最適解を導く力が必要です。

クラウドアーキテクトとしてキャリアを伸ばしたい人や、大規模システムのリードを担う立場を目指す人に最適な資格です。SAA の上位資格として位置付けられ、AWS 設計スキルの到達点ともいえる認定であり、専門性・市場価値ともに非常に高い評価を得られます。

AWS Certified DevOps Engineer – Professional(略称:DOP)

AWS 上での継続的デリバリー(CI/CD)や大規模運用の自動化を担う高度なスキルを証明する上級資格です。

開発と運用を橋渡しし、システムを素早く、安全に、継続的に改善できる環境を構築する能力が問われます。アプリケーションのデプロイ戦略、インフラのコード化(IaC)、監視・ログ管理、インシデント対応、セキュリティの自動化など、実務で求められる要素が幅広く出題されます。

DevOps エンジニアや SRE を目指す人に最適な資格で、大規模 AWS 環境の自動化・最適化をリードできるエンジニアであることを示す強力な認定です。

Specialty(専門知識)

AWS Certified Machine Learning – Specialty(略称:MLS)

AWS環境における機械学習ソリューションの設計・構築・運用能力を証明する上級資格です。

データエンジニアリング、探索的データ分析、モデリング、機械学習の実装と運用(MLOps)まで、実務に直結する知識が幅広く問われます。データ収集・前処理、アルゴリズム選定、モデルの学習・評価、チューニング、デプロイ、監視といった一連のライフサイクルをAWSサービスでどのように実現するかが重要なポイントです。

機械学習の実務経験者や、AI/データ分析基盤を担当するエンジニアに特に適した資格です。

AWS Certified Advanced Networking – Specialty(略称:ANS)

AWS上で大規模かつ複雑なネットワークを設計・構築・運用する高度な専門知識を証明する上級資格です。

VPC設計、サブネット分割、ルーティング、セキュリティ、可用性といった基礎に加え、Direct ConnectやVPNを用いたオンプレミス連携、ハイブリッド/マルチアカウント環境のネットワーク設計が重要な出題範囲となります。また、障害発生時の切り分けなど、実務レベルのトラブルシューティング力も問われます。

ネットワーク技術そのものへの深い理解に加え、AWS特有のサービス特性を踏まえた設計判断が求められるため、インフラエンジニアやクラウドネットワークの設計・運用を担う技術者に適した難易度の高い資格です。

AWS Certified Security – Specialty(略称:SCS)

AWS環境におけるセキュリティ設計・実装・運用の専門知識を証明する上級資格です。

IAMによる認証・認可設計を中心に、最小権限の原則、鍵管理(KMS)、暗号化、ログ監査、脅威検知、インシデント対応まで、クラウドセキュリティ全般が出題範囲となります。オンプレミスや他クラウドとの連携を含むセキュリティ対策や、コンプライアンス要件への対応も重要なテーマです。

AWS特有の責任共有モデルを正しく理解し、実務で安全なクラウド環境を構築・運用できることを示す資格として、セキュリティ担当者やクラウド基盤エンジニアに高く評価されています。

AWS資格ロードマップ

AWS資格は「難しいものから取る」よりも、職種 × 実務に直結する順番で取ることが成果につながります。

自分のキャリアに合ったロードマップを選ぶことで、AWS資格は単なる試験対策ではなく、確かな武器になります。

【王道ルート】インフラ・クラウドエンジニアを目指す

インフラエンジニア向けのAWS資格ロードマップは、基礎理解から設計力、専門性へ段階的に高めていくことが重要です。

  • 基礎理解:Cloud Practitioner(CLF)
    AWS全体像、料金、責任共有モデルを理解するための土台。
  • 設計スキルの確立:Solutions Architect – Associate(SAA)
    VPC、EC2、ELB、RDSなど、インフラ設計の中心資格。
  • 上級設計/大規模対応:Solutions Architect – Professional(SAP)
    複雑な要件整理、可用性・コスト最適化を含む高度な設計力。
  • 専門特化:Advanced Networking – Specialty(ANS)、Security – Specialty(SCS)
    ネットワークやセキュリティを強みにしたい人向け。
シカマル
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迷ったらまずはこの王道ルートを目標にしてみましょう!

開発エンジニアを目指す

基礎(CLF/DVA)でAWSと開発の土台を固め、実装力を高めつつ、設計(SAA)→専門分野へ段階的に広げていくのが開発エンジニアの王道ロードマップです。

  • 基礎理解:Cloud Practitioner(CLF)
    クラウド前提の考え方を押さえる。
  • 開発業務に直結:Developer – Associate(DVA)
    Lambda、API Gateway、DynamoDBなど、サーバーレス中心。
  • 運用/自動化までカバー:DevOps Engineer – Professional(DOP)
    CI/CD、監視、障害対応を含めた運用視点。
  • 専門特化(必要に応じて):Machine Learning – Specialty(MLS)、Security – Specialty(SCS)
    AI活用やセキュア開発を強みにしたい場合。
シカマル
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クラウドを用いたサーバレスの扱い方を学びます。どのロードマップもまずは基礎から。

セキュリティの専門家を目指す

基礎(CLF)でAWS全体像を押さえ、設計力(SAA)を身につけた上で、Security – Specialtyで専門性を確立するのがセキュリティエンジニアのロードマップです。

  • 基礎理解:Cloud Practitioner(CLF)
    AWS特有の責任範囲と基本サービスを理解。
  • 設計視点の習得:Solutions Architect – Associate(SAA)
    安全な構成を設計できる基礎力を養う。
  • 専門資格の本命:Security – Specialty(SCS)
    IAM、暗号化、ログ監査、脅威検知の中核資格。
  • 上級/補完スキル:Solutions Architect – Professional(SAP)、Advanced Networking – Specialty(ANS)
    大規模・複雑環境でのセキュリティ設計力を強化。
シカマル
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基礎+SCSで専門性を証明できることを目指します!

どの資格から取るべき?(最初の一歩)

AWS資格は種類が多く、「どれから取ればいいのか分からない」と悩む人が非常に多いです。

結論から言うと、最初の一歩は“難易度”ではなく“目的”で選ぶことが重要です。

自分のレベルやキャリアに合わない資格を選ぶと、挫折や遠回りにつながりやすくなります。

完全初心者ならCLF

ITやクラウド未経験者におすすめなのはAWS Certified Cloud Practitioner(CLF) です。

AWSの基本概念、料金、セキュリティ、主要サービスを広く浅く学べるため、「AWSとは何か」を体系的に理解できます。ここで土台を作ることで、次の学習が格段に楽になります。

実務を意識するならSAA

インフラや開発の基礎知識がある人はAWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA) から始めるのも有効です。

設計視点でAWSサービスを学べるため、実務との結びつきが強く、評価も高い資格です。

まとめ

AWS資格は数が多く、一見すると複雑に感じますが、一覧で全体像を把握し、ロードマップに沿って段階的に進めれば決して難しくありません。

基礎でAWSの考え方を理解し、アソシエイトで実務に直結するスキルを身につけ、必要に応じてプロフェッショナルやスペシャリティで専門性を高めることが、効率的な学習ルートです。

AWS資格はゴールではなく、スキルを証明し、次の成長につなげるための手段です。本記事を参考に、自分に合ったAWS資格ロードマップを確認して、着実にステップアップしていきましょう。

シカマル
シカマル

大切なのは「今の自分」と「目指すキャリア」に合った資格を選ぶことです!

シカノ
シカノ

ありがとうございます。一歩一歩スキルアップを目指します!

以上です!


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